Vol.13 もっと魚を食べさせたい! 管理栄養士 亀山茜
秋が旬の魚といえば何を思い浮かべますか?
サンマ、アジ、カツオ、マグロ、アユなど、
秋に最も美味しい時期を迎える魚は
たくさんいます。
ですがお子さんたちは・・・
「お肉は食べるけどお魚は食べてくれない」
「お魚を食べて欲しいのに、偏食で
好き嫌いが多い」などと
悩むパパやママたちも多いのではないでしょうか?
魚には成長に欠かせない栄養が
たっぷり含まれているので、好き嫌いなく、
バランスよく食べてもらいたいですよね。
目次
魚に含まれる栄養素はどんなのがある?
タンパク質 | 強い体を作るためにタンパク質は欠かせません。 タンパク質は体の筋肉や血液、心臓などの臓器を作ります。 |
DHA | ドコサヘキサエン酸。 記憶力、注意力、判断力アップなど、脳を活発にする働きがあります。 |
EPA | エイコサペンタエン酸。 血液を健康にして、生活習慣病を予防します。 |
カルシウム | 骨や歯を丈夫にしてくれます。 |
ビタミンD | カルシウムの吸収を助けてくれます。 |
※DHAとEPAは体内では
ほとんど作ることが出来ないので、
食べ物から摂取する必要があります。
魚嫌いの原因と克服へのヒント
魚に含まれる栄養がわかったところで、
魚嫌いの原因と克服へのヒントについてお話します。
子供の魚嫌いの主な原因は3つです。
①骨があるのが嫌い
臭いや味は平気だけど、
骨を取るのが嫌で魚を食べたくない
という子がいます。
「魚の骨が上手く取れない」
↓
「魚を食べるのに疲れる」
↓
「魚を食べなくなる」
↓
「魚の骨を上手に取ることか出来ない」
という負のループに陥ると、
いつまでたっても骨を取るのが
上手になりませんし、
魚を好きになれません。
★解決策★
1.刺身や缶詰を使う
・・・すぐに魚の骨取りが上手くなるのは
難しいと思うので、
そもそも骨が無い魚から慣れていきましょう。
2.骨が見つけやすく、取りやすい魚を選ぶ
・・・サケ、サバ、タイ、カジキ、
ブリなどがおすすめです。
また、焼き魚より煮魚のほうが、
身がやわらかくなっているので、
骨が取りやすくなります。
②魚の独特の臭いが嫌い
魚には独特の生臭さがあり、
大人でも食べられない人もいますよね。
特に焼き魚や煮つけ料理にすると
湯気に乗って臭いが強く感じるので
嫌がる子がいるようです。
★解決策★
1.水気をしっかり取る
・・・臭みの原因は魚の水分です。
調理をする前に塩をふって15分ほどおくと
水分が出てきますので、
ペーパーでふきとりましょう。
臭みが減って食べやすくなります。
2.臭みを抑える成分を含む食材を使う
・・・梅や生姜を使って
煮込んだ梅煮や生姜煮は
臭みが抑えられるのでおすすめです。
③パサパサしているのが嫌い
魚の種類にもよりますが、
魚はどうしても肉と比べて
パサパサした食感になりがちで、
その食感を嫌う子も多いようです。
★解決策★
1.とろみをつける
・・・料理の最後に水溶き片栗粉で
とろみをつけてあげることで、
咀嚼がしやすく、
味もぎゅっとまとまるため
食べやすくなります。
2.油脂類を使って調理する
・・・揚げたり、バターを使って
調理したりすることで、
ジューシーさが出て食べやすくなります。
このように、少し調理に工夫して
魚嫌いを克服しましょう!
子供にとって魚は大切な栄養源ですが、
無理に食べさせるとかえって
嫌がることもあります。
まずは小魚や魚のふりかけから
始めてみるのもおすすめです。
少しずつ慣れていけるように、
パパとママが
サポートしてあげてくださいね!
株式会社サノ・ファーマシー 管理栄養士 亀山茜